意外な注目グルメ

宮城は戦国時代に酒造りの職人が集められたこともあり、その時代から脈々と受け継がれてきた酒造の技術によって宮城で作られるお酒には美味しいものが沢山あります。

その宮城の日本酒の中でも、地元民である私が特にこれは飲んで欲しいと思うオススメの日本酒を３つご紹介いたします。

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宮城の日本酒が美味しい理由

伊達政宗によってお酒造りが活性化

宮城の日本酒が美味しい理由は、かつて戦国時代にその土地を納めていた伊達政宗が関係しています。

伊達政宗は戦に備える目的で発酵食品への興味があったことや、そもそもお酒が好きだったことなどから、外部から酒造りの職人を招いて酒蔵を多く作らせました。これにより各酒造が美味しい酒を作るように競ったことから、酒造りが活性化していったのです。

宮城では今から数百年前から既に酒造りが盛んに行われていたため、日本酒が美味しいのはその歴史的な名残でもあります。

伊達政宗の時代から盛んに行われていた酒造りは、時代の流れとともにより進化していきました。それによって現代の宮城の酒蔵は、とても高い技術を持つことで有名です。

宮城の酒造りの特徴は、酒造りをするのには技術が必要な食用米を用いることが多いという点です。一般的に食用米を酒造りに用いると苦味などが出てしまうため、それを使って上手く醸造する技術がある点で宮城の酒蔵はかなりレベルが高いと言えるでしょう。

近年では酒造好適米を使った酒造りに取り組むなど、新たなた試みがなされており、未だに宮城の酒造は進化を遂げている途中です。

地元民がオススメする宮城の日本酒として、まずオススメしたいのが萩の鶴です。

江戸時代に創業された萩野酒造さんという酒蔵で作られており、地元民もよく口にする馴染みのあるお酒です。癖がなく飲みやすいこともあり、誰かと話しながら飲む、食事を楽しみながら飲むというシーンにも打って付けな味わいとなっています。

酒造りに向いている酒造好適米は、宮城県内において安定した品質のものを生産するという点で弱い部分がありました。その弱さを克服する目的で、蔵の華という酒造好適米の新品種の栽培が行われました。

その蔵の華という酒造好適米を用いて作られたのが、萩丸というお酒です。豊かな香りがあると同時に、じっくりと舌の上で楽しむことができる味わいを持っているので、日本酒のちょびっと楽しみたいという場合に飲むのも向いています。

宮城の酒蔵は熟練した職人だけではなく、若手の職人も新たな美味しい日本酒を作ることにパワフルに活躍しています。その流れで、複数の酒蔵の酒造家が共同して作られたのがＤＡＴＥＳＥＶＥＮという銘柄です。

酸味、辛味はありますがその後から甘みが追ってくるような味わいで、日本酒の醍醐味をいっぺんに楽しめる一品となっています。贅沢な味わいを求める人には、特にオススメなお酒でしょう。

せっかく宮城の日本酒を飲むのであれば、一番それが美味しくなるような飲み方をしていただければ嬉しいです。

美味しく飲むポイントとしては、大きなものが二つあります。一つ目は常温にして飲むということです。冷やしたり温めたりしないことから、日本酒そのものの味わいや香りを純粋に感じることができるので、美味しい米を使った宮城のお酒を飲むには最適な方法です

二つ目は何も加えずに、そのままストレートに飲むということです。アレンジをせずに作られたままの状態の酒を飲むことで、混じりっけのない味を楽しむことができます。

宮城の日本酒に肴を用意するのであれば、その肴として宮城県のご当地グルメがオススメです。

宮城には牛タンに始まり、せり鍋や牡蠣、気仙沼ホルモンのようなB級グルメまで、美味しいものが沢山あります。これらの宮城グルメは、宮城の日本酒との相性が良いものも多いです。それに宮城の空気感を感じるという意味でも、宮城の日本酒に宮城のグルメは最高の組み合わせです。

特にすっきりとした味わいの日本酒であれば、これらのグルメとの相性も抜群です。日本酒とグルメの両方を相乗効果で美味しくするという意味でも、この組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。

歴史的に見ても酒造りが盛んな宮城ですから、そこで作られるお酒は間違いなくどれを選んでも美味しいものばかりです。その中でも今回ご紹介した３つの銘柄は、地元民としてオススメしたい美味しさを持つ日本酒となっています。

そして日本酒だけに止まらず、宮城の名産品と一緒に味わうことでも、贅沢に宮城の味覚を感じていただけます。是非、一度口にしてみていただければありがたいです。

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