仙台の名物スイーツといえば「ずんだ」:その魅力を徹底解剖

ずんだ餅
スイーツ系

仙台のご当地名物スイーツというと、「ずんだ」を使ったスイーツではないでしょうか。

ずんだ餅にとどまらず、様々なスイーツに使われるずんだの魅力を徹底的に解剖していきましょう。

ずんだとは?その緑色の秘密

若い大豆で作られた餡

ずんだは綺麗な緑色をしていますが、その緑の秘密は原料にあります。枝豆の名称でも知られているように、大豆は成熟する前は綺麗な緑色をしており、この成熟していない豆を使うのでずんだは鮮やかな緑なのです。

その餡の味は枝豆の風味と甘みがうまく合わさっており、メジャーなあずき餡や白いんげん餡などとは違った美味しさがあります。

同じ緑色をした餡としてうぐいす餡がありますが、これはエンドウ豆を原料にしていることから、ずんだとは全く違う種類の餡です。また、基本的にずんだは大豆を使いますが、そら豆をすり潰して作られた餡のこともずんだと呼ばれることがあります。

ずんだのシーズンは夏

現在では通年食べられるようになったずんだですが、このずんだにも旬があります。その旬のシーズンは夏です。

ずんだの旬は、原料となる若い大豆の収穫が夏であることと関係しています。収穫されたばかりの青い色をした大豆をすり潰して加工することで、香り高く風味豊かなずんだを作ることができます。

加工技術が進歩したことから今ではずんだを通年食べられるようにはなっています。ですが、採れたてての大豆を使ったずんだが使われるのは夏だけですので、宮城の現地でずんだを食べるのであれば夏をお勧めします。

宮城県と言えば!ずんだ餅の魅力

ご当地スイーツのずんだ餅

ずんだを使ったスイーツと言えば、やはり宮城県のご当地スイーツであるずんだ餅を連想される方が多いのではないでしょうか。そしてそれだけ知名度のあるずんだ餅だからこそ、そこには沢山の魅力が詰まっています。

まず、見た目の鮮やかさと独特の香りがあるずんだ餡の風味、ずんだ餡に包まれたやわらかなお餅が魅力の一つです。さらに宮城県ではお盆のお供え物としてずんだ餅が用いられていたことから、文化的な側面から見てもずんだ餅は土地に根付いたソウルスイーツという魅力もあります。

それに新鮮な枝豆とお餅があればご家庭でもずんだ餅を作ることができるので、その身近さも一つの魅力だと言えるでしょう。

通年食べられる技術の開発

美味しいずんだ餅はずんだの原料となる若い大豆の収穫時期の関係で、かつては夏にしか食べられないものでした。ですが現在は、ずんだの加工技術が開発されたこともあり、通年食べられるスイーツとなりました。

その加工技術は発展がめまぐるしく、粉末状にしたずんだをお湯で戻してずんだ餡にする技術や、高い保存性を保ちながらずんだをペースト状にする技術などが出現しています。

このような技術の開発は、ずんだやずんだ餅がそれだけ地元で愛されているという証明でもあると言えるでしょう。

広がりを見せるずんだスイーツ

ずんだスイーツは新たなジャンル

ずんだを使ったお菓子は、ずんだ餅だけではありません。それ以外にもずんだを使用して新しいスイーツがどんどんと作られており、それはずんだスイーツという名称で新しいジャンルを確立しています。

主に和菓子のみに用いられていたずんだを洋菓子に取り入れてみたり、大福やクレープなどのメジャーなお菓子にずんだを取り入れることでコラボレーションしてみたりするなど、そのずんだスイーツの広がりは今も加速しています。

ずんだスイーツは一つのムーブメントにもなる可能性があるので、乗り遅れないように今の内からずんだスイーツについてチェックしておくべきです。

美味しいずんだスイーツをご紹介

ずんだスイーツは、今現在もどんどんと新しいものが生まれています。そんな数多くあるずんだスイーツの中でも、イチオシの美味しいものをご紹介しましょう。

まず美味しいと評判なのが、ずんだシェイクです。ずんだを原料にした飲み物であり、ミルクとずんだの相性が良く、すっきりとした味わいで飲みやすいと高い人気を得ています。ただのシェイクだと思って飲んでみると、その美味しさに舌鼓を打つはずです。

次にお勧めしたいのが、ずんだソフトクリームです。ずんだの香りがソフトクリームの甘さや食感とうまくミックスしており、今まで食べたことのないソフトクリームを味わうことができます。

ずんだ餅だけではなく、このようなずんだスイーツも楽しめるのがずんだの魅力の一つです。

まとめ

仙台のずんだは、ご当地スイーツであるとともに、ずんだスイーツとして全国区のジャンルに成長しつつあります。それだけずんだには、高い魅力があると言えます。

仙台に来て美味しいずんだを味わい、ずんだの魅力はもちろんその背景にある仙台のずんだ文化にも触れていただければと思います。

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